2024年11月14日木曜日

DNARシンポジュウム








 









八戸・上十三地域メディカルコントロール協議会主催のDNARシンポジュウムに参加しました。

⑴ 救急現場における心肺蘇生を望まない傷病者への対応について

⑵ 老人福祉施設における看取りの現状について

⑶ DNARプロトコールについて

⑷ パネルディスカッション

救命士による、事例発表3件

講演 

はちのへファミリークリニック 院長「在宅と救急現状の情報連携とACPについて」

グループホーム八戸グリーンハイツ 管理者「認知症グループホームにおける意思決定支援と看取り」

青森県 危機管理局 消防管理局 消防保安課「青森県んメディカルコントロール協議会 DNARプロトコール作成について」

救命隊は救命を役割とし、心肺停止状態の傷病者については速やかに心肺蘇生を実施することを基本に活動しています。一方でACP(本人の意思決定を支援する取り組み)は本人の意思を尊重しながら、医療従事者、介護従事者、家族等も参加して生き方・逝き方を探る努力がなされています。今後救急現場に置いてもこのような医療・ケアチームとの十分な話し合いを踏まえた本人の生き方・逝き方が尊重されていくものと考えられており、すでに全国の一部地域でDNAR(心肺蘇生を望まない終末期の傷病者に対する)プロトコールが始まっています。プロトコールを実現させるためには各地域の医療従事者や介護従事者の理解を得る必要があると考え今回のシンポジュウムでは、救急現場での心肺蘇生を望まない傷病者への対応事例や多職種連携の必要性について情報共有してきました。

事例では、救命士が心肺蘇生を望まない看取りの方に出動し、主治医に連絡した際に「看取りの方ですので病院に搬送しないで」と言われ、現場では家族より「助けてください」と言われ、判断に困った事例がありました。

当施設でも看取りの方は数名いらっしゃいます。本人の意思決定ができなくなってからの家族の想いでの看取りへの移行がほとんどです。縁起でもないと言った事ではなく、元気なうちに本人の人生の想いに関する情報を集め、その人らしく生きることを支える為にも、ACPは重要と感じました。

                                     施設長 

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